「楽天最強配送」とは?最強配送ラベルの獲得条件やメリットを紹介
2024.07.31物流・フルフィルメント画像引用元:楽天市場公式HP
https://www.rakuten.co.jp/
「楽天市場が導入した楽天最強配送ってどんなもの?」
「出店者は何をすればよいの?」
などの疑問をお持ちではありませんか。情報が少ないため詳細がわからないと感じている方もいるでしょう。楽天最強配送は、送料と納期のわかりやすさ向上を目指して導入された制度です。
ここでは、同制度の概要や認定基準、これから予想される変化、出店者が求められる対応など解説しています。楽天最強配送について理解を深めたい方は参考にしてください。
また自社の負担を抑えつつ、楽天最強配送に対応したい方には、発送代行サービス「ウルロジ」がおすすめです。興味がある方は、以下のページからサービス資料をご覧ください。
目次
楽天最強配送とは
「楽天最強配送」は、楽天が設定した認定基準を満たす商品に対して最強配送ラベル(認定ラベル)を付与する制度です。同制度は「楽天新春カンファレンス2023」で発表されました。2024年月7月1日から実施されています。
楽天最強配送がスタートすると、認定基準をクリアしている商品ページに最強配送ラベルが付与されます。最強配送ラベルの表示方法は次のとおりです。
画像引用元:楽天市場「浜名湖 うなぎのたなか 」
https://item.rakuten.co.jp/eel-tanaka/gift-1/
同制度が導入されると、ユーザーは自身の都合にあわせて受け取れる商品を見つけやすくなります。「配送のわかりやすさ」を改善する取り組みといえるでしょう。
認定基準は、店舗基準と商品基準にわかれます。詳細は以下のとおりです。
画像引用元:Rakuten RMS Service Square「【配送品質向上制度】「配送認定ラベル」獲得に必要な受注・出荷処理とは?」
https://service.rms.rakuten.co.jp/column/detail/73
ラベルの有無は、楽天市場内における検索順位の決定に影響すると考えられています。EC事業者にとって、重要な取り組みになる可能性があります。
出典:Rakuten RMS Service Square「【配送品質向上制度】「配送認定ラベル」獲得に必要な受注・出荷処理とは?」
ただし楽天最強配送の認定を受けると、売上増に伴い発送件数の増加が見込まれます。その際、発送ミスや人員不足が発生する可能性があるでしょう。対策として、発送代行サービスの利用がおすすめです。
「楽天最強配送」対応の発送代行サービス「ウルロジ」のサービス資料は、以下からご覧いただけます。
楽天最強配送によるこれまでの物流との変化
楽天最強配送の導入により、どのような変化が起こるのでしょうか。ここでは、EC事業者と消費者にわけて、想定される変化を解説します。
EC事業者編
楽天最強配送の認定基準として、以下の点が定められています。
【認定基準】
- 納期遵守率:96%以上
- 6日以内のお届け数比率:80%以上
- 出荷件数:100件/月以上
最強配送ラベルを獲得すると、迅速かつ確実な配送を行っている商品と消費者から評価されるでしょう。信用を得られるため、新規顧客であっても注文しやすくなると考えられます。
また、楽天市場内の検索順位も変動する可能性があります。最強配送ラベルの有無が、検索順位を決定する要素に含まれると考えられているためです。
最強配送ラベルの獲得により、商品認知度向上ならびに競合他社との差別化を図れます。ただし、業務負担が増加する恐れがある点には注意が必要です。認定基準に以下の点が定められています。
【認定基準】
- 午前の注文:365日いつでも「翌日お届け」指定可
- 午後の注文:365日いつでも「翌々日お届け」指定可
土日祝日などの休業日も受注や出荷に対応できる体制を構築する必要があります。
消費者編
楽天最強配送が始まると、これまでよりも納期がわかりやすくなります。検索結果や商品ページに最強配送ラベルが表示されるためです。消費者は、受け取りたいタイミングで受け取れる商品を見つけやすくなります。以上の変化は、消費者の購買行動に影響を及ぼす可能性があります。
たとえば、配送スピードを重視している場合、すぐに受け取れない商品を近隣の実店舗で購入するなどが考えられるでしょう。納期のわかりやすさが向上するため、消費者はニーズに合った選択を行いやすくなります。
その他楽天最強配送の登場によって起こる変化
楽天最強配送の導入により、その他の変化も起こります。主な変化としてあげられるのが、消費者における選択肢の増加です。具体的には、同制度の導入により配送日時の自由度が高まります。置き配など、受取場所の自由度を高める施策の導入が検討されている点もポイントです。
楽天最強配送は、配送スピードの向上だけを目的としているわけではありません。消費者の選択肢を増やし、より多くのベネフィットをもたらすことを目的としています。
最強配送ラベルを獲得するための条件
ここからは、最強配送ラベルの獲得条件を紹介します。
楽天SKUに対応する
最強配送ラベルを獲得するため、最初に求められるのが楽天SKUへの対応です。SKUは「Stock keeping Unit」の頭文字をとった略語で、商品の最小管理単位を指します。たとえば、3色・3サイズ展開のTシャツであれば9SKUと考えられます。楽天は2023年4月から楽天SKUプロジェクトを開始しています。
同プロジェクトは、商品登録単位をアイテム単位からSKU単位へ変更する取り組みといえるでしょう。対応を強制されることはありませんが、最強配送ラベル獲得には必須条件です。未対応の場合は、楽天SKUへの対応から始める必要があります。
出典:Rakuten.Today「【開催レポート】リアル会場の興奮をお届け!「楽天新春カンファレンス2023」
お届け日表示機能に対応する
お届け日表示機能への対応も求められます。お届け日表示機能は、楽天サーチや商品ページに最短指定可能日を表示する機能です(2023年6月からスタート)。具体的には、SKUごとに発送元住所と出荷リードタイムの登録を求められます。
これらを登録することで、商品ページなどに「○○時までの注文で最短□□お届け」などのようなお届け日が表示されます。対象となる配送方法は、日付指定ができる宅配便です。ただし、日付指定できない配送方法であっても、追跡可能なメール便で翌日お届けに対応しているものは対象に含まれます。
出典:日本ネット経済新聞「「楽天市場」、「配送認定ラベル」を2024年導入 配送日で商品を選びたい顧客ニーズに対応」
店舗・商品の基準に合格する
以上の2項目を満たしたうえで、店舗基準と商品基準を満たす必要があります。繰り返しになりますが、店舗基準と商品基準は次のとおりです。
画像引用元:Rakuten RMS Service Square「【配送品質向上制度】「配送認定ラベル」獲得に必要な受注・出荷処理とは?」
https://service.rms.rakuten.co.jp/column/detail/73
両基準を満たせない場合は、業務の見直しが必要です。商品の特性上、両基準を満たせないものには、次の例外条件が設けられています。
店舗基準 | 商品基準 |
---|---|
|
|
商品の特性を踏まえて認定基準に対応することが大切です。ちなみに、配送方法は宅配便とメール便から選択できます。メール便はゆうパケットが指定されています。
出典:Rakuten RMS Service Square「【配送品質向上制度】「配送認定ラベル」獲得に必要な受注・出荷処理とは?」
管理システムを導入する
最強配送ラベルの獲得に向けて、受注管理や在庫管理を一元管理できる管理システムの導入が勧められています。認定基準の条件は、多くの事業者にとってややハードルが高いと考えられるためです。同システムの導入で、注文確認・サンクスメール・発送完了メール・発送完了報告などを自動化できます。出荷効率を高めるため、検討したい施策のひとつです。
最強配送ラベルを獲得するメリット
最強配送ラベルを獲得することにより、さまざまなメリットを期待できます。主なメリットは次のとおりです。
検索順位の上位獲得を狙える可能性がある
最強配送ラベルは、楽天市場内の検索順位を決定する要素のひとつになる可能性があります。獲得している商品は、上位表示されやすくなる可能性があるのです。多くのユーザーの目に留まるため、アクセス数の増加を期待できます。CVR(購入率) が一定であれば、売上の増加も期待できるという点が重要です。
逆に、最強配送ラベルを獲得していない商品は、現時点で上位に表示されている場合でも、将来的に検索順位が下がる可能性があります。CVR(購入率)が一定であれば、アクセス数が減少すると売上も減少します。最強配送ラベルへの対応は、非常に重要な取り組みになる可能性があります。
商品検索結果のCTRを改善できる
最強配送ラベルの獲得により、楽天市場内の検索結果におけるCTR(クリック率)の改善も期待できます。ユーザーに「迅速な配送」や「納期遵守率が高い」といった情報を一目で伝えることができるためです。ラベルがついていない商品と、簡単に差別化を図れます。
よく似た制度を導入しているAmazonやYahoo!ショッピングでは、対象商品のCTRが高くなる傾向があります。CTRの改善を期待できる点も、最強配送ラベルの魅力です。
ショップへの信頼度を向上できる
ここまで説明してきたとおり、最強配送ラベルの獲得にはさまざまな条件があります。具体的には「お届け日表示機能に対応する」「店舗基準・商品基準を満たす」などを求められます。
したがって、最強配送ラベルは信頼できるショップの証明となる可能性があります。この制度がユーザーに浸透すると、安心して利用できるショップと評価されるようになるでしょう。信頼度の向上は、リピーターの獲得や口コミの高評価につながります。最強配送ラベルの獲得は、長期的な視点で見ても価値のある取り組みと考えられます。
これからの物流の特徴
今後の楽天市場では、楽天最強配送への対応が重要になると考えられます。消費者の利便性、店舗の信頼性、楽天サーチの検索順位などに関わるためです。対応が遅れると、売上が大きく減少することも考えられます。
自社だけで対応が難しい場合や今後の変化を見越して早めに対策を講じておきたい場合は、物流代行を利用するとよいでしょう。物流代行は、物流に関連する一連の業務をEC事業者に代わり専門家が行ってくれるサービスです。物流コストの削減に加え、土日祝日出荷など、サービス品質の向上を期待できます。
また発送ミスの防止や送料負担を抑えつつ、楽天最強配送に対応したい方には、発送代行サービス「ウルロジ」がおすすめです。興味がある方は、以下のページからサービス資料をご覧ください。
>>楽天最強配送に対応可能な「ウルロジ」のサービス資料を見てみる
今後は楽天最強配送の条件を満たす対応が求められる
2024年7月1日から楽天市場で楽天最強配送がスタートしました。同制度は、一定の基準を満たす商品に最強配送ラベルを付与する制度です。導入後は、最強配送ラベルを獲得している商品が選ばれやすくなるでしょう。
EC事業者は、認定基準を理解して対策を講じる必要があります。具体的には「365日いつでも『翌日お届け』指定が可能」などの対応を求められます。自社だけで対応が難しい場合は、受注から出荷までの業務を委託できる発送代行の利用がおすすめです。
発送代行に興味がある方は、下記のページからEC・通販の物流代行サービス「ウルロジ」にご相談ください。物流のプロが、業務フローの改善から伴走支援いたします。
最新記事 by 角田和樹 (全て見る)
- 東南アジアで人気の越境ECプラットフォーム9つを比較!どのサイトがおすすめ? - 2024年11月21日
- 東南アジアの越境ECの市場規模は?始め方や進出時の注意点を紹介 - 2024年11月21日
- 東南アジアで大注目の「SHOPLINE」の主な機能や特徴を紹介!Shopifyとの違いは? - 2024年10月24日